介護ベッドの安全対策について

介護ベッドは介護を楽にしてくれる

足腰が弱くなって次第に人の手が必要になってくると、ご家族は介護を少しでも楽にするようにという事と、被介護者が自分で寝起きが少しでも楽になるようにと、介護ベッドの利用を考えます。
お布団から立ちあがるのとベッドから立ち上がるのでは、ひざや腰などに対する負担が違いますので、介護ベッドがあれば介護する側も介護される側も生活が楽になります。

介護ベッドは安全に利用できるように配慮されていますが、利用する方の状態によって安全に利用できない状態になる事もあります。
ベッドの周囲には様々なものを置いておくことも必要ですが、被介護者の状態を把握し邪魔になるようなものは置かないようにすべきです。

また介護ベッドを利用する際にも、身長や体重、持っている疾病、麻痺や拘縮の状態などによってもどのようなものが必要になるのか違って来ますし、認知症の度合いによっても安全に利用する際の注意点に違いがあります。

介護ベッドのベッド柵について

今まで介護ベッドというのは、多くがベッド両サイドを全部囲った状態の柵が施されていたものでした。
しかし最近は身体拘束の禁止という傾向が強く、短柵が利用されるようになっています。

寝返りなどした場合にベッドから転落しないように利用するのがベッド柵ですが、被介護者の状態によっては、自立されていて、ベッド柵が必要ないという場合もあります。
この場合、柵を外すこともありますが、転落等のリスクがなるべく少なくなるように配慮しなければなりません。
片側麻痺となっている方も、ベッド柵のL字バーを利用することで、残っている身体機能を使いベッドから立ち上がる、車いすに移動するなど自分で動く支援ができる事もあります。

緩和マットとポータブルトイレの利用

介護ベッドを利用するに当たり、認知症となっている方は転落するリスクを考えなければなりません。
介護ベッドを安全に活用してもらうためにも、万が一、転落やずり落ちとなった場合でも、出来る限り怪我の重症度を低くするために、緩和マットを利用してリスクを低くします。

またベッドからトイレが遠いというときには夜間、ベッドからトイレに行くまでが大変ですし、急いでトイレに行こうとしてベッドから転落するという事もあるので、ポータブルトイレを置いてリスクを少なくします。
高齢になるとどうしても夜間の排尿回数が多くなるので、近くにトイレがある方が高齢者の方も安心して眠ることができるでしょう。

歩行補助具やセンサーを利用する

杖や車いすなどの歩行補助具を利用されている方も多いのですが、こうした歩行補助具を利用する際にベッドから立ち上がり移動する際、近くに歩行補助具がある事が望ましい状態です。

片麻痺の方については、歩行補助具を麻痺がない状態の方へ置いておくことも大切なことです。
車いすなどは必ずブレーキをかけておいておくことも忘れないようにしましょう。

転倒のリスクが高い高齢者、被介護者の場合、離床センサーというグッズがあるのでこうしたグッズを利用してリスクを回避することもできます。

介護ベッドの近くにおいておくべきものもたくさんありますが、どのようなものでも、移動する際に邪魔になったり躓くなどのリスクがあるようでは困ります。
被介護者の様子をよく観察し、こうすればぶつからない、こうしておけば転倒や転落のリスクが少なくなるなど、しっかりと介護する側が危険回避の状態を作ることが重要です。